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『自立』と福祉用具について

 ようやく厳しい暑さが落ち着き、少しずつ秋の気配が感じられる季節となりました。過ごしやすい季節ですが、一日の温度差による体調コントロールが難しく風邪を引きやすくなりますので皆様ご自愛くださいませ。

 さて、今回は福祉用具についてご紹介させていただきます。弊社では福祉用具の販売、レンタル事業も行っており日常生活における危険の回避、困難を感じる場面の改善に繋がるご提案をさせていただいております。

 ここ最近は『自立』という言葉をよく耳にすることがあります。それは介護保険法第一条にも以下のように示されています。

 この法律は、加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病等により要介護状態となり、入浴、排せつ、食事等の介護、機能訓練並びに看護及び療養上の管理その他の医療を要する者等について、これらの者が尊厳を保持し、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、必要な保健医療サービス及び福祉サービスに係る給付を行うため、国民の共同連帯の理念に基づき介護保険制度を設け、その行う保険給付等に関して必要な事項を定め、もって国民の保健医療の向上及び福祉の増進を図ることを目的とする。

 一般的に使われている『自立』は他者に依存せず、支えを必要とすることなく、ひとり立ちするという意味です。しかし、福祉分野における『自立』は、それとは意味合いが違います。
 たとえば身体的自立について。身体的な『自立』とは、ただ身体機能を向上させ、何でも自分一人でできるようになることではありません。環境を調整したり、誰かの援助を受けたり、福祉用具を活用することで主体的に日々の活動が行えることが自立であると考えます。
 脳梗塞を発症して左麻痺が残り、歩行に支障をきたしているAさん。玄関の高い上がり框の昇降が困難なため、外出したくてもできない状況となりました。
 このような場合、たとえば玄関の上がり框の段差を解消するバリアフリー工事を施工する、或いは踏み台付きの手すりをレンタル利用することで、Aさんは自分の意思で外出できるようになります。自宅から外に出て、より遠くに出掛けて以前のような活動を継続するために電動車いすをレンタルするのも良いかもしれません。このような例も身体的な『自立』の一つです。
 フィットレンタルサービスでは、日常生活で困っていることを補うためだけではなく、楽しみを持って主体的に活動できる機会を持っていただけるよう福祉用具の提案を行っています。