早いもので10月になりました。今年も残すところ2か月。街中ではハロウィンの装飾が賑やかになってきていますね。
　当事業所では季節行事を大切に考えており、バレンタインや誕生日など、利用者様に心ばかりのプレゼントをさせていただいております。
　9月21日は敬老の日。小さな袋にお菓子を入れてプレゼントさせていただきました。当日にお渡しできれば良いのですが、数十名の利用者様全員に行き渡るには、どうしても前後の訪問日となってしまいます。
　昨日のことです。プレゼントをお渡ししたご家族の方から頂いた言葉がとても嬉しかったので紹介させていただきます。利用者様は90代の男性の方。娘様と同居しているのですが、外出機会はほとんどなく、誰かと関わる機会もありません。その娘様からのお言葉です。

「こういうプレゼントっていうのは、中身がどうじゃなく気持ちが本当に嬉しいです」

　その言葉を聞いて、こちらがとても嬉しい気持ちになりました。そして、このようなプレゼントの大切さをあらためて実感しました。
　特に一人暮らしの方は、季節行事を楽しむ機会が少ないように思います。たとえば、誕生日に「おめでとう」と祝ってもらう、正月に「あけましておめでとう」と声を掛け合う。そんな当たり前のことを体験することが無い方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。どれだけコミュニケーションスキルが高いかよりも、日々の生活においてそういった当たり前の日常の一場面を感じていただけることが大切なのだと思います。