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災害への備え

 本日、自転車で移動していると、とある企業で避難訓練をしている光景を目にしました。その時に思い出したのが2年前の台風のこと。現時点で、今年は大阪への台風被害は特にありませんでしたが、あの時の台風は本当に大変でした。
 平成30年の21号台風の被害は、記憶に新しいところではないでしょうか。関空の連絡橋に船が衝突してアクセスが遮断されたり、各地で車が横転したり、瓦屋根が飛ばされるなど甚大な被害を受けました。当日は緊急的に車で訪問する対応を行いました。車で移動していてもトタン屋根が目の前を飛んだり、激しく車が揺れ横転するのではないかという恐怖を感じるほどでした。
 幸いにも当事業所の利用者様、スタッフは全員が無事でした。
 それでも吹き飛ばされた民家の屋根が電線に引っ掛かり、局地的な停電が発生した地域に住む利用者様に被害が及びました。その方は日頃から吸引器を用いて痰の吸引を行っていたのです。停電になったことで吸引ができなくなってしまいました。そこで、近隣の特養に協力を要請し、緊急避難的にショートステイを利用をしていただきました。そちらに吸引器を持ち込み、事なきを得ることができました。
 その時は非難の必要性のあった方が少なかったため、迅速な対応が可能でしたが、これが大阪市内、府下全域に及ぶ被害だったことを想像すると深刻な事態が発生したに違いありません。

 以前、岩手県在住の知り合いのケアマネジャーから東日本大震災時のお話を聞く機会がありました。当日はちょうど研修会に参加しており、地震が発生した直後から利用者様の安否確認に奔走したそうです。もちろん、当日だけではありません。その後の安否確認に加え、自宅が倒壊した方々に対しては避難先の確保などを行う必要もあります。

 近年の異常気象を考えると、疾患やADLの低下などに起因するものだけではなく、地震や台風、豪雨や猛暑といった自然災害に対するリスクマネジメントの重要性がますます高まってきていることを実感します。